インボイスと独占禁止法について考察してみたいと思います。

 

各種の報道によりますと、

10月から始まる「インボイス制度」をめぐり、

JT(日本たばこ産業)が、インボイス登録をしない葉たばこ農家に対して、

一方的に支払額を引き下げると通告していたことが分かり、

公正取引委員会は独占禁止法に違反する恐れがあるとして、JTに注意を行ったということです。

JTは、経過的な措置をとることで農家の組合と合意しており、今後も協議を続けるとのことです。

これらを読むと、かなり露骨にアウトと思える事案でも「恐れがある」にとどまっており、意外な気がしました。

また、経過措置の進行に応じて、

R5.9までは、@110

R5.10~R8.9は、@108

R8.10~R11.9は、@105

R11.10以降は、@100

といった値下げは、OK というお墨付き とも取れた。と感じた方も多いのではないでしょうか。

 

この点、「独占禁止法に関する相談事例集(令和4年度)」

の事例9に似ていますね。

また、「独占禁止法に関する相談事例集(令和3年度)」

も事例7も大変参考になる事例です。

 

現段階では、まだまだわからないことが多く、解釈もそれぞれ各人各様かとも思います。

しかし、様々なところに影響があることですので、しっかりと研究し、

また、新たな情報が入りましたらお伝えしていこうと思います。