事業承継をする前に会社の株主の把握をしていないと、会社が乗っ取られてしまうなどの

思わぬ事トラブルが起こるかもしれません。

 

 

これを未然に防ぐためには事前に

株主の確定

⇒ 現在の株主及び保有株式数を確定する

名義株等※1を整理し、真実の株主関係を株主名簿※2に反映する

株主の変動

⇒ 株主名簿上の株主が株式を譲渡等した場合や株主に相続が開始した場合、 株主名簿の状態を実態に合わせる

⇒ 自己株式の取得については、厳格な要件をクリアし、適法に行う必要がある

株主の権利

⇒ 株主の権利を把握し、対策を講じる

⇒ 適法な株主総会を開催し、意思決定が無効・取消にならないようにする

※1.名義株とは、会社登記をする際に3名の株主がいなければ設立できない時代があり、

  株主として名義だけを借りていた者に対する架空の株式のこと。

※2.株主名簿とは、株主及び株主の持株数を把握し、権利を確定するため、

  株式会社に作成・据え置きが義務付けられた法定の帳簿のこと。

などをしておくことが重要になってきます。

 

また、乗っ取りを防ぐためには、株主の構成も考えておかなければなりません。

 

中小企業の株主の構成の種類として考えられるのが、

  • 社長がすべての株式を保有
  • 社長と同族株主(親族等)ですべての株式を保有
  • 同族株主及び外部株主が株式を保有
  • 同族株主以外の非同族株主のみが株式を保有

などです。

全ての構成にメリット・デメリットがあるため、しっかり検討する必要があります。