【2012年7月5日】
事業に借金はつきものですが、返済をしていくときは大変です。
銀行への支払金額のうち利息部分は経費になりますが、
元本部分は経費になりません。
借入をしたときに、
その借入額が利益にならなかったことを考えれば当然のことなのですが、
これがなかなか実務上はピンとこないことも多いのです。
例えば、年間100万円の元本返済をしなければならない会社が、
『売上高1,000万円 経費800万円 税引前利益200万円』ですと、
『税金80万円 税引後利益120万円』となりますが、
そこから借入金100万円を引きますので、
現預金は20万円しか増えない計算になります。
利益が出ているうちはまだいいのですが、
ひとたび赤字なったら一気に資金ショートしてしまいかねません。
また、この現象は、
建物や機械などの耐用年数が長い固定資産を購入したときや、
保証金や敷金を差し入れた時等にも起こる現象です。
※上記の会社は、現金商売のみを前提としており、掛け取引や減価償却等は考慮していません。
また、法人税等の税率は40%としています。